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避難住民「すごく怖い」=50年前思い出す-津波観測で宮城、岩手(時事通信)

 「ものすごく怖い」。50年前のチリ地震の津波で41人が死亡した宮城県南三陸町。午前11時から91カ所の防潮門を閉鎖し、沿岸部約3500世帯計1万人に避難指示を出した。防災行政無線で大津波警報のアナウンスが響き、町内の志津川漁港近くでは、避難所へ向かう人や車が慌ただしく行き来した。漁港では午後、津波が130センチを記録、岸壁が冠水した。
 高台にある町立保育所には30人を超す住民が避難した。50年前の津波で自宅の梁(はり)につかまり難を逃れたという菅原咲枝さん(72)は「当時を思い出し、ものすごく怖かった。警報が解けても、家の安全を自分の目で確認しないと安心できない」と語った。
 午前中に船が流されないよう固定したワカメ養殖業の西城巌さん(68)は「1メートルくらいの津波でも漁港の作業場の機械などが流される」と心配そうに話した。
 同県気仙沼市の気仙沼市民会館に避難した小野寺たい子さん(55)は、車いすの夫(61)、長男(28)とともに、午前11時から大津波警報が解除されるのを待った。自宅からわずか50メートルの距離に川が流れており、「家はどうなるのだろう。夫の体力は持つだろうかと心配だった」。夫の薬や着替えのほか、パンなどの食料を持ってきたが、「(市の)職員の方が普通食を食べられない夫のために特別にかゆを炊いてくれた。ありがたかった」と話した。
 岩手県宮古市は午前11時すぎ、約8000世帯の計1万9000人に避難を指示。市立愛宕小の体育館に避難した女性(76)は「貴重品だけ持って慌てて来た」と不安そうな表情を浮かべた。 

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